大人の喘息 4
喘息になって本当に悲しかったことは、「もうドナーになれないかもしれない」
ということだった。なんでそんなことを思ったかと言えば、私の夫は腎移植を受けてい
たから。将来再び移植が必要になった時、子供が万が一病気になった時、「ドナーに
なれないかもしれない」という現実は私にとってはショックだった。
ただ、
①喘息の薬は全身に回らないからドナーになれる可能性は残されていること
②経過が良ければ薬を使わなくなることもあり得ること
③家族の健康を維持できれば、そもそも移植しない可能性があること。
道はいくつかあると教えてもらい、気持ちは少し落ち着いた。